高和HPがリニューアル

新HPを開設いたしました!

☆ご挨拶

どうも、(株)高和の営業担当の蜂矢と申します。

このたび、弊社ホームページを一新いたしました。

 

旧ページから新ページへとお引越しする際に、改めて我が社の取り扱う製品を振り返る良い機会を得たと存じております。

なにゆえ、そんな殊勝な気持ちになれたかと言えば、弊社の取り扱う「並塩」についての記事を書き直しているときのことであります。

☆一度振り返ってみて...

弊社は基本的には法人向けの総合商社であり、この並塩をご要望されるお客様の多くは工場でご利用いただいております。基本的にはと書き出したわけは、一般のお客様もみえるからでございます。

当然ながら食卓に上がる塩をご所望でご注文をいただくわけではございません。並塩は衛生管理が行き届いた工場にて生産されており、口に入っても何も問題はございません。

ですが、なにせ量が量ですので一般家庭に登場する機会はまずないでしょう。

もしこれがキッチンの戸棚に並塩がドンと鎮座しているさまを見受けたとき、私であれば、正直に申しますと、思わず吹き出してしまうことでしょう(余談)。

 

↑並塩とはこれのことです。

内容量について書きだしますと、1袋につき25kg入っております。

グラムに換算すると25,000gとなります。一般的に塩分摂取量が多いと言われている我々日本人ですが、ここで平成24年のデータをご覧ください。

それによりますと、いずれも成人で男性が11.3g/日で、女性が9.6g/日です。

この平成24年を境に、摂取量はだんだんと下がっております。従って、比較的摂取量の多いデータから鑑みても、それはすなわち桁違いに多い内容量ですね。

そしてもし仮に食塩として並塩を使用した場合、1人で1袋消費しきるのに2300日くらいかかります。およそ6年と半年くらいです。

なお、推奨させる塩分摂取目安は男性が8.0g/日で女性が7.0g/日だそうです。推奨目安でいくと、約9年かけて1袋を消費する計算になります。

なお、致死量は・・・、こんなこと書かなくてもいいですね。

☆塩水に淡水魚をつっこむ!?

さて、話が脱線してしまいましたが、なにが言いたいかと言えば、この並塩をご注文される個人のお客様がいらっしゃる、ということなのです。

さきほど申し上げた通り、食卓にあがる塩ではありません。

用途は池を優雅に泳ぐコイに使わられるそうです。

塩釜でコイを調理するとお考えの方もいるかもしれませんが、そうではありません。それは水族館で泳ぐマグロを見たときに「うまそうだ」と思うのが野暮であるのと等しいです。

話を再び戻しまして、並塩の使用用途ですが、飼育用に使うのです。

 

コイって淡水魚じゃないの?と思った方も多いでしょう。

淡水魚を塩水につけてもいいの?と思った方も多いでしょう。

実は私もその内の一人であります。初めてこの話を聞いたときそう思いました。

そして私は、このホームページリニューアルの機に乗じ、改めてコイと塩の関係について調べてみました。

☆「塩浴」について

私の調べた限りでは、投入量を管理し適切に使用した上なら、むしろコイの健康を向上させる働きがある、ということ。そして、そのことを「塩浴」と言うのですね。

その濃度というのが0.3~0.7%という数字になります。つまり、水1トンに対して塩を3~7kg投入することで濃度を調整する、とのことです。目的に合わせて濃度を決め、コイの状態を逐一確認しつつ、使用されます。文章で書くと意図も容易い事ですが、実際にそれを行うのはまさしく職人技なのでしょうか。その光景を目の当たりにしたわけではありませんが、素人である私がおいそれと口を挟むべき世界ではないのかも、と思いました。

 

さて、ここまで読んでいただいた読者諸賢におかれましては「何故塩水に淡水魚を漬けておくのが良いとされているのか、という疑念が払拭されていないのが疑念である」と思うのは至極当然のことと存じます。

その謎を解決するキーワードは「浸透圧」です。

☆浸透圧とはなにか

一度は聞いたことがある言葉だと思います。よくシャケを塩抜きするときに聞く言葉ですね。シャケの身から塩分が抜けていく原理はこの浸透圧という現象が深く関わっているんですね。

その浸透圧についてちょっと解説いたします。

ざっくりと言えば「水分は塩分濃度の高い方から低い方へと移動する」ということなのです。

どういう事かとわかった人は「☆淡水魚だってたまには塩水に浸かりたい」まで読み飛ばして下さい。わからなかった人は引き続きお読み下さい。私の書いた文章にどこか間違いがないか探したい方も引き続きお読み下さい。

 

お風呂に長時間浸かっていたら指先がふやけた、という経験はお持ちではないでしょうか。これも浸透圧が原因なのですね。

我々人間の体は0.85%前後の塩分濃度から構成されております。なお、本記事を人間以外の存在がご覧になっておりましたら、お手数ですがご自分で構成塩分濃度をお調べください。そして、塩分濃度0.85%の人体に対してお風呂のお湯は水道水ですから塩分濃度は0%です(厳密には0ではないが、本記事では便宜上0とする)。つまり、人体の方がお風呂のお湯よりも塩分濃度が高いため、比較的低いお湯の方へ体の中から水分が移動した結果、末端である指先がふやけてシワシワになったというわけなのですね。お風呂のお湯ですから温かく、発汗によって水分が失われた事も要因の一つですが、この浸透圧もその一つに挙げられます。

 

先ほどのシャケの身は皆様の頭の中にまだ残っているでしょうか。次にシャケの塩抜きの原理を説明します。

塩抜きに使われる塩水はシャケの身の塩分濃度より、低い濃度の塩水を使います。真水ではいけません。まあ、真水でも塩抜きができないわけではないですが、シャケと真水の場合では、塩分濃度の格差が開きすぎているため、塩が抜けていくと同時にうまみ成分まで一緒に抜けてしまいます。そのため、塩水で塩抜きした方が良いとされているのですね。

☆淡水魚だってたまには塩水に浸かりたい

ここまで読んだ貴方は立派な浸透圧博士であるという前提でお話を進めます。

二転三転しますが、お風呂でのお話を思い出してください。わからない方はもう一度読み返して下さい。読み飛ばした方は残念ながら残念でしたというより他にありません。ぜひお読み返し下さい。

指先がシワシワになったということは、人体から水分が抜けてしまったわけですね。従って、それは大げさに言えば脱水症状になったという訳で、体に対して負荷をかけたという事です。

それは淡水にいるコイだって同じです。

コイもある程度の塩分濃度を持った魚体です。それが濃度0%の淡水に生まれてからずっと、それも一生浸かり続けている訳ですから、指先がふやけるどころの話ではありません。そのため、コイは自分の持っている水分が浸透圧によって水中に逃げてしまわないように常に粘膜を貼っているのですね。ただ、その粘膜も無尽蔵に湧き続けるわけではなく、ある程度体力を削りながらの生活なのです。生きるという行為は人間であり魚であり、そのようなことは関係なく、非常に大変であると思い知らされます(余談)。

そこで、ある程度コイの魚体に近い濃度に調整された塩水につけてやるとどうでしょうか、というのが塩浴の仕組みなのですね。

淡水よりも魚体に近い濃度の塩水の中を泳がせることによって、コイにかかる負荷が減り、結果として楽に過ごせ、健康改善につなげていこうという意図があるのです。

 

塩浴のメカニズムにはこんなにも深い事情があり、知れば知るほど面白い仕組みが隠されていて私にとって非常に良い商品知識が身につきました。

☆最後に私もアキンドの端くれとして営業させてください

さて、弊社の取り扱っております並塩は1袋あたり25kg入りで1,550円(税別)です。

1kgあたり62円(税別)でのお取り扱いです。

ご注文の際には下記フォーラムより、ご連絡下さいませ。

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